J-CLIL第21回例会
7月18日(土)にオンラインで行われました、第21回例会の報告です。
日時:2020年7月18日(土)午後2時~5時 場所:オンライン(Zoomミーティング)
<発表1>小学校中学年における体育CLILの実践―体育の授業での英語使用の可能性について―(in Japanese)
二五義博(海上保安大学校)、富岡宏健(広島大学附属三原中学校)
本発表の目的は、CLILの4Cの視点からの分析により、体育(体つくり運動)の内容を英語で学ぶことが、内容への動機づけ、コミュニケーション能力育成、思考や協同学習の視点でいかなる効果があるかを探ることである。本授業は体育をコアとすることから、体育の専門的視点を重視する実践報告をした。調査結果から、①無理ない程度で英語を導入すれば、英語の授業だけでは不可能なオーセンティックな場面での英語使用の幅を広げるのが可能なこと、②体育CLILの場合、動作をしながら視覚的情報も活用でき言語の理解の助けとなるため英語教育とはなじみやすいこと、③英語科と体育科の共通目標でもある「思考」や「協学」を重視した質の高い学びを達成できること、を提言した。
<発表2>CLILによるTokyo2020参画プログラム参加と社会科の 連携授業(小学校)〜 with/afterコロナも視野に入れて(in Japanese)
滝沢麻由美(東洋学園大学)
本発表では、昨年度、都内公立小学校でオリンピック・パラリンピック教育の一環として、社会科と連携した2つのテーマで実践されたCLIL授業の報告をおこなった。まず、「環境」(the 3Rs/5Rs)についての4年生の授業、そして「平和」(サダコの折り鶴、太平洋戦争)についての6年生の授業をCLILとして発展させ、さらにTokyo2020参画プログラム(「みんなの表彰台プロジェクト」と「ピース折り鶴 - オリンピック休戦」)へとつなげている。これらのプロジェクトを通して、児童のTokyo2020への関心と参加意識を促し、意義のある実際の行動へと結びつくよう取り組まれた。また、発表の最後には、with/afterコロナにおける今後のオリパラ教育の方向性についての問題提起も おこなわれた。
<発表3>CLILと多読指導(in Japanese)
千葉克裕(文教大学)
(準備中)