日本CLIL教育学会(J-CLIL)第14回例会
6月1日(土)に行われました例会の報告です。
日時:2019年6月1日(土)午後2時~5時 場所:上智大学 四谷キャンパス 2号館 508教室
①「Tokyo2020に向けての国際協働学習(小中高)− オリパラ・プロジェクトとCLIL / Global Project-Based Learning (PBL) for Tokyo 2020 (Primary, Middle and Secondary Schools) − An Olympic & Paralympic Project and CLIL」(in Japanese)
滝沢麻由美 Mayumi Takizawa(東洋学園大学 Toyo Gakuen University)
今回、東京都を中心としたオリンピック・パラリンピック教育の1つである「世界ともだちプロジェクト」の一環として、小学校で実践したCLIL授業について報告しました。特に、教師同士がつながり、共に進めていこうとする世界的NGO団体iEARN(アイアーン)の国際協働学習プロジェクトに参加し、授業案のフレームワークとして、どのように新学習指導要領の3観点とCLILの4Csを対応させたかについて焦点をあてました。オリ・パラの理念と価値教育を例にした簡単なデモ・レッスンと共に、Tokyo2020に向けて、世界中の参加国の小中高生を対象にした新しい国際協働学習プロジェクトの発足と、その内容について紹介しました。


②「福島県の小学校で児童英語教育ゼミの学生と実施したCLIL授業 / CLIL Practice by Undergraduate Students Majoring in Primary English Education at Elementary School in Fukushima」(in Japanese)
坂本ひとみ Hitomi Sakamoto(東洋学園大学 Toyo Gakuen University)
(準備中)
③「異分野を超えたCLIL教員育成 / Interdisciplinary CLIL Teacher Development: A Small Change Goes a Long Way」(in Japanese)
斎藤早苗 Sanae Saito(東海大学 Tokai Univeristy)
本発表は、より効果的な授業を目指し、大学教員を対象とした「大学教育グローバル短期集中教員研修」の取り組みについての報告である。はじめに、歴史的観点から、明治維新という変革期にあった日本では教科を英語で学んでいたことに触れた。当時の英語教育事情を振り返ると今の日本の教育は新たな変革期にあると見る。この社会の変容に注目した大学のCLILに特化した専門分野を超えた教員研修の事例を概観した。海外からのCLIL専門教員による計15時間にわたる研修会の実践を振り返り、日本のCLIL教員研修の課題と提言を示した。最後に、CLILアプローチや初等教育のCLIL指導方法について質疑応答がなされ、白熱した意見交換で本発表を結んだ。

