Toyo Eiwa CLIL ReN 第3回研究会 発表内容・報告
11/5に行われました研究会の内容です。
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小学校におけるCLILの実践例
(CLIL in Elementary School: Growing Plants - Grade 1 and 2)
藤原真知子(聖学院大学総合研究所)
本発表では、私立聖学院小学校におけるCLILの実践例の中から、生活科の植物の栽培(1年生-朝顔・2年生-大豆)を題材とする実践を紹介した。植物の栽培は、種を植えて、つぼみや花を楽しみ、種を収穫するまで半年以上に及ぶHands-Onプロジェクトである。CLILの4C (Content, Cognition, Communication, Culture) を意識した様々なアクティビティー(栽培過程の歌、TPR、絵本作り、ワークシート、グループ発表、パズル、動画、ゲームなど)を通して児童が学習内容を深め、英語を身につけている様子を報告した。
ビジネス日本語教育へのCLIL適用の 可能性についての考察
(The trial research on applying CLIL to business Japanese education)
坂本孝之(目白大学大学院)
海外留学生向けに現在実施されているビジネス日本語教育の現状を概察し、その課題として、日本企業の求める人材育成計画とミスマッチしていることを指摘する。そして、その解決法として、CLILを適用した日本語教育手法の可能性について議論する。
ビジネス日本語教育の本来の目的は、企業研修で実施している人材育成教育を、どのように外国人に適用するかとのことである。
対象業務(コンテンツ)を主題として、関連部署と適宜連絡(コミュニケーション)を取りながら、適切に相手に働きかけ主体的に行動するにはどうしたらいいかを自分で考え(コグナイズ)、日本企業の理念や慣習を鑑みながら(コミュニテイ)、学習していく教授法の実現可能性について説明する。
坂本先生の資料はこちらからご覧いただけます。